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2006年 10月 11日
うっきーさんのBBSで「本州の山でシマリスの撮影をしたけれど…」というスレッドがたっていたので、回答編という事で書いてみたいと思います。
日本に生息している野生のシマリスは北海道に生息するエゾシマリスだけで、本州には氷河期からずっとシマリスはいません。 現在エゾシマリスは捕獲が禁止されているので、ペットで飼うには売られているチョウセンシマリスを買うしか無い訳で、本州の野山でシマリスを見かけたら、ペットして飼われていた移入動物であるチョウセンシマリスが逃げたか捨てられたかして野生化した、「野良シマリス」という事になります。 1999年の哺乳類科学39巻1号には、移入種シマリスは「北海道・岩手・新潟・長野・三重・大阪・長崎」に生息、と書かれてあるそうです。 エゾシマリスとチョウセンシマリスは見た目では全く区別がつかないので、遺伝子で比較するしかないそうですが…。 ちなみに日本に輸入されているシマリスは「チョウセンシマリス」と総称して呼ばれていますが、現在は韓国からの輸出は禁止されているので、ほとんどが中国から輸入されているシベリアシマリスその他複数の亜種だそうです。 【→今朝撮影した、森でミズナラのドングリを食べていたエゾシマリス】 2005年6月1日から外来生物の飼育・販売などの規制=外来生物法が制定されました。 シマリスは日本の衛生基準をクリアした中国の繁殖施設からの輸入のみが可能となっているようです。 キタリス(エゾリスはキタリスの亜種です)は平成18年2月1日(第2次指定)で特定外来生物に指定され、飼育・栽培・保管・運搬・販売・譲渡・輸入等を原則として禁止されました。 移入動物が生態系に与える影響の大きさ・是非はさまざまな所で取り上げられているので言うまでも無い事ですが、ペットで買うのであれば、安易な気持ではなく細心の注意をもって飼い主としての責任を果たさないといけない訳です。 シマリスの飼育書を見ると、安全の為冬眠はさせない方が良い、本来風通しの良い所に住んでいるので暑さ:湿気対策が必要、などさまざまな事が書いてあります。 確かにシマリスは人懐っこくて可愛いです、でも、野生の動物は野生に生きる本来の姿であってこそ輝いているのでは?と私は思いますが…どう思いますか? ●うっきーさんのBBS ●外来生物法 参考文献: アニファ・ブックス リス →monmaさんもペットについての問題に触れています。 北海道森と海の動物たち 北海道新聞社 その他
by Aya-Kubota
| 2006-10-11 20:15
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